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今さら聞けない!ホームページ運営の基礎知識「アクセス解析」
2016/05/29
アクセス解析は、ホームページ(ブログ含む)へのアクセス情報を、収集するためのツールのことです。
1.アクセス解析とは?
アクセス解析とはサイト内のユーザーの行動を分析し、より良いサイトにしていくためのツールの一つです。
サイトによってユーザーに達成して欲しい行動は異なりますが、ほとんどのサイトではサイト内でユーザーに達成して欲しい行動(コンバージョン)があり、このコンバージョンを増やすためにアクセス解析を行います。
コンバージョンは各々のサイトによって異なります。
例えば、ECサイトでは「商品の購入」がサイト内でのコンバージョンになります。
また、BtoBビジネスを行っている企業サイトでは「資料請求」や「お問い合わせ」といったユーザーの行動がコンバージョンとして考えられます。
こういったコンバージョンとなる行動を増やす事が、より良いサイトへの改善につながりますが、アクセス解析を行うにはアクセス解析ツールを設定する必要があります。
2.アクセス解析ツールの種類
アクセス解析ツールは大きく分けて、3種類のデータ取得方法があります。
サーバーログ型、Webビーコン型、パケットキャプチャリング型になります。解析の要件にもよりますがそれぞれの解析ツールにはメリット・デメリットがありますので、合わせて説明していきます。
①サーバーログ型
サーバーログ型はサーバーに記録されたアクセスログファイルを基にデータを取得する方法です。
サーバーにページのリクエストが行われた情報を(アクセスログファイル)としてサーバーに保存され、Webサーバーのアクセスログファイルからアクセス解析サーバーがデータを取り込み、解析を行うシステムです。
・メリットはWebサーバーに記録された情報を全て解析対象とするため、ユーザーのアクセスだけでなくクロウラーなどによるアクセスも分析することが出来るので、クロウラーなどのがどの程度サイトをクロウルしているかも把握することも可能です。
また、サーバーにログが残っていれば過去に遡ってアクセス解析を行う事が出来ます。
・デメリットは解析サーバーが定期的にWebサーバーかデータを取り込んでいる為にリアルタイムでの分析を行うことが出来ません。
また、Webサイトの規模も大きくなってきますと、アクセス解析に時間が掛かります。
②WEBビーコン型
Webビーコン型はブラウザでページが表示される際に、ページに設置されているjavascriptが動作して読み込まれたページ情報を解析サーバーに送信し、データを取得する方法です。
サードパーティーツールか自社で構築した解析マシンに直接データとして保存、解析を行うシステムです。
・メリットは、自社開発ツールではなくサードパーティーツールを使用すれば専用のサーバーを用意する必要が無く、導入が非常に容易な点です。
また、少しのタイムラグはありますが、ページ情報が読み込まれた時点でアクセス情報が解析サーバーに蓄積されるので、リアルタイム分析も行うことが出来る点が大きいと言えるでしょう。
・デメリットは、ページが読み込まれる途中でユーザーが次のページに移動する事や途中で読み込みの中止ボタンをユーザーが押してJavascriptが発動しなかった場合、アクセスが把握できない点がデメリットです。
Webビーコン型の代表的なアクセス解析ツールはGoogle analyticsで、無料で高度な解析ツールが行えるという利点があり、日本において解析ツールとしては最も使用されています。
③バケットキャプチャリング型
パケットキャプチャ型はWebサーバーに置かれているネットワークに監視ツールを設置し、ユーザーのページリクエストに応えるWebサーバーからのレスポンスの際に発生するパケットデータを捕獲(キャプチャリング)し、パケットキャプチャマシンからアクセス解析サーバーにデータを蓄積し、解析を行うシステムです。
・メリットはWebビーコン型同様リアルタイムのアクセス解析を行える点や、Javascriptなどが動作しないブラウザ・端末でのアクセス解析が行う事が可能で詳細なアクセス解析を行う際に優れている点です。
・デメリットは、専用の解析サーバーを導入する必要があるため、初期費用が高くなる点や、外部のASPサービスを利用している場合には、アクセスログが外部ASPサーバーに蓄積されるため、アクセス分析を行えない点がデメリットです。
3.アクセス解析でわかること
アクセス解析ツールで分かることはセッション、ページビュー、ユニークユーザーといったアクセスに関するデータや、サイト内での滞在率、直帰率といったサイト内のユーザーの回遊に関するデータです。
コンバージョンやトランザクションといったサイトの目標達成に関するデータなどを集計して分析をすることが出来ます。
また、「参照元」「メディア」といったユーザーの流入元に関するデータや、最近では「地域」「性別」「デバイス」といったユーザー属性に関するデータで分析を行う事で、より詳細なデータ分析を行う事が可能になります。
商用サイトを運用されている方は是非アクセス解析ツールを導入されることをおすすめします。